「かれは、われを罵った。かれは、われを害した。かれはわれにうち勝った。かれは、われから強奪した。」という思いをいだく人には、恨みはついに息(や)むことがない。
実にこの世においては、怨みに報いる怨みを以ってしたならば、ついに怨みの息むことがない。恨みをすててこそ息む。これは永遠の真理である。」
同じ『法句経』の1節です。
江戸時代ごろまでは日本でも、「仇討」というのがありました。しかし、その仕返しは禁じられていました。それはいつまでも続くからです。いま世界中がテロの恐怖に 怯えています。目には目をという復讐心が次第に争いを拡大しています。
それに対して、お釈迦さまはその恨みを捨てなさい。恨みをいつまでも持っていては心の休まる暇はありません。と言われました。
相手を許すことのできる人は、いつも心穏やかです。


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