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今月の法話
欲に支配されない自分の確立を
中村元訳『真理のことば』岩波文庫より

第13 「屋根を粗雑に葺(ふ)いてある家には雨が洩(も)れ入るように、心を修養してないならば、情欲が心に侵入する」
第14 「屋根をよく葺いてある家には雨が洩れ入ることが無いように、心をよく修養してあるならば、情欲の侵入することはない」

 情欲とは、『広辞苑』では性欲となっていますが、ここでは「むさぼろうとする感情。欲望のこと」と解釈してよいと思います。
お釈迦さまは、人には基本的に5つの そして、5種類の欲望として、五つの感覚器官(眼・耳・鼻・舌そして皮膚)があることにより、 お金などの財産・性欲・おいしいものを食べたいという食欲・名誉が欲しい・楽をしたい、寝ておきたいなどの欲望として現れます。
江戸時代の 至道無難禅師という方は「迷ひては此身につかはれ、さとりてはこの身をつかふ」と言っています。
 つまり、迷いの姿とはお金に使われたり(賄賂買収など)名誉欲しさに悪に加担したりという生き方をしていることです。
お釈迦さまのように、すべての欲を捨ててしまいなさいというのではありません。欲の下敷きにならない、欲に使われない生き方をしなさいということです。
それが「心の修養」することであり、そのように務めることによって心豊かな人生を送ることができるのです。




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