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今月の法話
美しい地球を子どもへ
立夏を過ぎ、五月晴れのもとこいのぼりが勢いよく風に乗って泳ぎ、爽やかな風が心地よく頬をなでていきます。
五月五日は端午の節句。
急に暑くなるこの時期は、昔から病気にかかりやすく、亡くなる人も多かったためにヨモギを軒下にさして厄除けにしたり、 菖蒲を湯に入れて「菖蒲湯」として入りました。
今ではこいのぼりや五色の吹流しを立て、子どもの健やかな成長を願う行事として定着しています。
そういう平和で長閑な光景とは裏腹に、子どもを取り巻く環境はどんどん悪化しています。青少年による犯罪、 また、虐待される子ども。未来を背負っていく子どもたちが、本当に安心して健やかに育つにはどうすればよいのでしょうか。
ながく続く「心の構造不況」から抜け出せない。心の豊かさよりも物の豊かさや便利さを求めるあまり、 心を亡くした(忙しい)人でいっぱいというのが日本の現状だと思います。
 日本のすべての原発が停まりました。原発では総発電量の約3割を発電しているそうです。 今までの便利な暮らしから、3割ちかくの電気を使わないようにしなければなりません。 ただ原発反対と口先だけで言うのでなく、まず自分から節電に努めなければならないと思います。
 今から50年前には、オゾン層破壊・温暖化・砂漠化などの環境に関する言葉はありませんでした。(水銀中毒などの地域の問題はありましたが)
 地球の先人からは、美しい環境の地球を譲ってもらいました。 しかし、この50年間には高度成長やら科学文明の謳歌と引き換えに地球は汚染され続けていたのです。 とくに放射能は自分の代だけでなく、子孫の代までも害をなしていくことはあきらかです。
 子どもの日を迎え、まず大人の私たちがしなくてはならないのは元のきれいな地球に戻すことであります。 みんなが少しずつでも、不便さを我慢し物を大切にする暮らしをしなければならないと思います。


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