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今月の法話
春のお彼岸
今年は春の陽気が遅々として進まないようです。
桜の開花も遅れそうです。しかし、歳月だけは一時も止まることなく、また、遅れることもなく流れていきます。
 「彼岸」とは、幸せの世界、理想の世界のことをいいます。誰しも生まれた以上幸せに楽しく人生を送りたいと思わない人はないでしょう。では、誰でもが楽しい毎日を送っているかというとそうとは限りません。
 「苦しみは自分中心の世界から生まれる」といわれます。江戸時代の至道無難禅師のお言葉に、「をのれを以て人を見るものなり。愚人の見るはをそろし。をのれに利欲あれば、人をも其心を以て見る也。色ふかきは色を以て見る也。」とあります。
 相手を気に入らない、嫌いだということは自分にも同じ考えがあるということです。
 自分が楽をしよう、自分がいい目に会おうなどと、自分の利益を常に思っている人は、常に不平不満が絶えないものです。それは、自分から積極的に他の為にしてあげようという気がないからです。働くことやヒトの為になることを損と思っている人はいつも不満だらけです。
 いつも自分がしてもらうことばっかり考えて暮らしている人は、自分の思い通りにならないことが多いので、不平不満の渋面となります。
 信心とは心の方向転換をすることです。辛い悲しいことがあるときは、自分の心に間違っていることが有りはしないかと思ってみることです。相手を責める事ではなく、自分の誤りに気付いたときに彼岸の世界があらわれるのです。
 震災を経験し、いつどうなるか分らない人生、楽しく充実した日を送りたいものです。


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