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今月の法話
戒名のおはなし
 よく話題にのぼる「戒名料」。そもそもお金で売り買いするものではありません。日ごろの、仏教に対する信心の心の深さにより与えられるものです。
 戒名をいただくには「授戒会」という儀式に参列しなければ成りません。 「戒名」とは、本当の仏弟子となった時の名前です。それは、汚れた心のままではいけません。 まず、今までに行った悪い行いをしっかりと懺悔(さんげ)することです。 懺悔とは、心から悔い改めることです。人は、自分の欲のために知らず知らずのうちに悪を重ねていきます。 お釈迦さまが、「一滴ずつでも水が滴り落ちるならば、やがて水ガメは水でいっぱいに満たされる」とおっしゃているように、 「これぐらい」とやることが思って悪を積み重ねていくのです。幸運は偶然にやってくるのではなく、 日ごろの善業(善い行い)の結果であり、反対に悪運は悪業(悪い行い)の結果により起きるのです。
 そこで、本当の「仏弟子」となるためには五体投地という、両手・両足・額を地に着けた礼拝(仏教で最高の礼拝の仕方)をして、 今までの悪業を悔い改めねばなりません。昔はこれを1週間近く行っていたそうです。 そうやってきれいな心になったところで、仏様やその教えに帰依(その教えに従うこと)することを誓います。 仏さまとの約束をすることですから、簡単には破ることはできません。
 では、お釈迦さまはどういう決まり(戒め)を決められたのでしょうか。人々がみんな幸せに、仲良く生きていくために、 これだけは守りなさいという五戒というものを定められました。
 先ず第1が「不殺生戒」です。あらゆる生き物を殺してはならない、ということです。 しかし、私たちの食べ物はすべて命あるものばかりです。牛・魚等ばかりでなく、野菜など植物といわれるものも命があり生きているのです。 仏教では、ありとあらゆるものにいのちがあると考えます。 では、そういうものを殺さないとなれば、私たちはいったい何を食べればいいのだということになります。 私たちは、他のもののいのちを奪わなければ生きていけないのです。だから、他のもののいのちの上に「生かされている」ということです。 食事の前に「いただきます」といいますが、それは、「牛さん豚さんお魚さんお米さん等、あなたがたの命を「いただきます」ということです。
 自分が生きておられるということは、他の生き物の犠牲の上にあるということを思い、謙虚になることです。 日常の生活の中で、食べ物を粗末にしない、無駄にしないということが「不殺生戒」を守るということです。
 第2が「不偸盗戒」
うそを言ってはならない、ということです。「病は口から入り。禍は口から出る。
口は禍の門。口を慎めば、世の不幸は半減する」と言われます。
己の心を監視せよ!自らの舌を管理せよ!

あと3つは、長くなりますので次回とします。


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